男子校の七不思議?【BL】
千秋がノックすると、間もなくドアが開けられた。
顔を覗かせたのは、俺も知っている江崎(えざき)だった。
「いいって!大丈夫!俺に用があってだから!」
江崎の後ろから焦っているような声がする。
どうやら千秋に相談を持ちかけたのは、後ろの彼の方らしい。
と、いう事は。
人外疑惑をもたれているのは江崎という事になるのか。
「一体なんなの?」
江崎が困惑気味に、同室者に話しかける。
しかし彼は江崎から顔を背け、千秋に早く中に入るよう促した。
「あ、えーっと……千秋君のお悩み相談室?的な?」
江崎は与に聞いてもらってよ、と何故か2:2になり、それぞれの個室へと入った。