男子校の七不思議?【BL】


「だから化け物の話はもうどうでもいいかなって思うんだ。でもこれは何とかしないと……」


頭を抱える江崎の肩を叩いて、思った事を言う。
願いを、叶えればいいのではないだろうか。

「目を合わせて貰えばいいんじゃないのか?」

「……んな簡単に言うなよ……」



もしかしたら背中、バレてるかも知れないし。と呟いた江崎の言葉に、井桁が千秋に相談を持ちかけたという事実を知る俺は何も言えなくなってしまう。


「最近ますます避けられてる気がするんだ……前はもしかしたらって思ってたんだけどっ」


自分の頭を叩きながら呻く江崎に、落ち着けと手を伸ばす。

江崎の手を抑え、彼の顔を覗きこんだ。
軽く涙目になっている。

よっぽどのショックを受けている事が解る。
俺がもし同じ状態に置かれたとしたら……隠し通すのも一苦労だろう。
そしてその後の事を考えると眩暈さえしてくるようだ。


そんな彼になんて声をかけようかと悩んでいる間に、また彼は口を開いた。
震える唇で、思いつめたような声を発する。

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