男子校の七不思議?【BL】


「でもさ、でも、もし今の状態で上手くいっても、俺……脱げないじゃん?!」


その一言で、お前の悩みはそこにたどり着くのかと、彼の手の代わりに俺が殴りたくなってくるのを堪える。


落ち着こうとしても、イラッと来るものを抑えきれず、思わず江崎の肩を握りしめた。
痛みに眉をしかめ、そして彼はバランスを崩した。

「うわっ」


もちろんそれは俺も一緒で、幸い硬い床では無かったおかげで強く打ちつける事もなかった。



……しかし運の悪い事に、丁度千秋と井桁が室内へ飛び込んできた。

そして俺たちを見て一瞬ほうけ、千秋が叫ぶ。


「何してんのー?!」


そういえば、江崎のシャツは肌蹴たままだったなと今更思い出す。
そのむき出しの肌の上には、肩から落ちた俺の手が乗っていた。


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