男子校の七不思議?【BL】


放課後になり、教室に鞄を置いたままどこかに行った千秋を待つ事にした。


きっとまた七不思議を調べに行ったのだろう。
……俺を置いて。




同じように友人を待つクラスメイトと喋っていると、教室に科学の先生が入ってきた。

手には紙の束を持っている。

なんとなく向けた視線が、先生の物と重なる。



……嫌な予感がした。



「三宮だっけ?丁度いいからこれ、準備室に置いてきてくれないか」


そう言いながら先生は紙の束を俺に渡そうとしてきた。


何が丁度いいのでしょうかと尋ねようにも、ちゃんとした理由など無い事は解っている。


拒否権などきっと無いのだろう。


仕方がなく受け取ると、周りからは同情交じりの曖昧な笑みを向けられた。



< 63 / 73 >

この作品をシェア

pagetop