17歳。
14歳

高校生







前からお母さんがちょくちょく会いに行っていた
大阪に住むお母さんと同い年の男性。


はじめは離婚して
家の事を全部やらなければいけない
お母さんが心を休められる居場所が出来たんだと
思うようにしていた。


会いに行ってくると大阪に出かける時も
「楽しんできてね」って幸せそうなお母さんを見てそう言った。


少しの寂しさと中学のときに感じた
恋愛に対しての嫌悪感から来る気持ちを抑えて
我慢した。


実際お母さんが幸せそうなのは嬉しかったし
その人の話をするお母さんは本当に楽しそうで

そんな顔を最近見ていなかった私はもう何も言えなかった。



大阪に行くたびに3日だった泊まりが4日になって
5日になって、そうやって増えて行くたび


お母さんがもう帰ってこないような気がして

恐くて

さみしくて

悲しくて

そんな気持ちが渦巻いて

同時にそんなお母さんへの嫌悪感が増して



こんな事を思ってしまう私が嫌で
嫌で


どうしようも出来なかった。
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