キミ色季節。【完】



「あははっ」

「えーあいつみたいww」


“あいつ”


そう言って
あたしをちらっとみるから、
きっとあたしのことなんだね。


あー…うるさい。
ひとりじゃ悪口すら言えないくせにね?

あたしはスパイクを
履き替えると
水を飲みに向かった。



こうしていつも
あたしは逃げてた。



少しでも人と
一緒にいたくなかった。







「…」



「ねぇ」



「…」



でも今日は
ちょっと違うみたいだけど。





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