キミ色季節。【完】
はじまってもないけど……
…帰りたい。
そんなこんなで
一言も発さずに
三送会も終盤
ご飯も食べおわって
みんな楽しそうにしゃべっている。
「ねぇ~」
「あ、聞く?」
「行こ~!♪」
…出た…。
「「麗さ~んっ!」」
2年女子のテーブルに
ひとり取り残されたあたしは
やることもなく
ただただ
聞こえてくる会話に
イライラを増していくだけで
時折
チラチラと視線を送ってくる桃音に吐き気さえ感じて
「何してんの?」
それから30分後。
「トイレにしては長すぎない?」