キミ色季節。【完】
「あ、あいさつするみたい」
みんなのほうを見ると
並ぶ準備をしていた。
やば、
また睨まれる…。
麗さんのせいだ…
あたしと麗さんは
駆け足で向かった。
なんでこんなに
麗さんと話すと
イライラするんだろう。
…早く帰ろう…
あたしは1番に
競技場を出た。
それから……なぜか、
あたしは麗さんと
よく話すようになった。
部活だけじゃなくて
学校ですれ違った時とかも。
お互い
突っ掛かってただけだけど。
不思議と
だんだんそれが
楽しく思えてきた。
若菜ちゃんには悪いけど…
別に好きなわけじゃないから、
大丈夫だよね?