キミ色季節。【完】
うちらの学年、
大丈夫なのかなぁ…
ごたごたで
だいっきらい。
…先輩方に気使わなくて
いいのはいいけどね、
麗さんがいないの、
ちょっと寂しいかもな……
なーんてね。
こんな部活の中で
唯一しゃべってくれるから
…あたしはいつまでも貴方から
抜け出せなかったんだ…
闇の中に
光を見つけた気がしたんだ。
麗さん、
このときのあなたは
ただ苦しかった
この部活の記憶を
救ってくれた。
ねぇ、きっと
気づいてないんだろうけど
麗さんはいつでも
あたしの心の支えだったよ…
だからつい
すがってしまうんだね。
麗さんなら
わかってくれてるような
気がしたんだ。