キミ色季節。【完】
麗さんとは
朝の電車で1回
同じ電車に乗ったことがある。
田舎だから
朝の電車なんて3本程度。
どの電車なのかくらい
想像できる。
朝の弱い麗さんは
必ず1番遅い電車。
だから
あたしは同じ電車であることを避けた。
1回、同じ電車に乗ったのは高校に合格したことを示すため。
S高の制服で
きっとわかったよね…?
今思えば
自分があたしと付き合ってたからM高落ちた、
だからあたしに同じように…
なんて思うけど
ちゃんと受かったよ…
麗さんの考えてることは
全くわからないけど
あたしは麗さんにとらわれず、
これから過ごして行こうって
思ったんだ…