キミ色季節。【完】











抱きしめられて
キスを落とされる。






未遂でよかったと、
心では安心していた。










「あ、れ…?」





麗さんの帰ったあと
星砂のビンを見ると
小さな字で何か書いてあった。




“幸せを招く愛の星砂”




「なにコレ…」




麗さんが書いたわけじゃない。



そういう、商品。




きっと意味はないのに
胸がきゅうっとなるのは
なんでだろう。






期待は、しない。



可能性はないから。




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