キミ色季節。【完】
心臓が嫌な音を立てる。
まだ
女の子といた動揺を
押さえられてないのに…
「付き合ってんの?」
ドクンッ
からかうような口調。
冗談でも
言わないでほしかった――…
「なんで?付き合ってないし…」
誤解しないで。
付き合ってない。
でも、
・・・・
そういう、関係なんだもん…
「ヨリ戻せば?」
「…――やめてっ!」
思わず声が
鋭くなっていた。
拓海は驚いた顔をしている。
そりゃそうだよね…
でも拓海から
そんなこと
聞きたくなかった…