キミ色季節。【完】
「お前と同じクラスかよ~」
「なんで嫌そうなの!笑」
よかった、
拓海と一緒なら
楽しくなりそう。
「あっ!杏香だっ!」
声のするほうを振り返ると
「あ、彩!!」
同じ弓道部の彩が、いた。
「同じクラスなの?!やったぁ!」
心強いこと限りなしだ~!
「お前にも友達いたんだ?」
隣で拓海の声。
「ちょ、馬鹿にしすぎでしょ!?」
「なになにー?杏香の彼氏?」
「いや、違います」
うわ、即答。
あたしじゃなくて、
拓海ね。
拓海に恋愛感情ないことくらい
わかってるよ。
そういうのとは
無縁なかんじがする。
馬鹿、だから。