アイシテミル Ⅱ
「よかったな…
良かったなぁっっ…」
龍は
泣きながらあたしを
抱きしめてくれる。
「ありがとっ‼‼
でもさ…
鼻水つくのだけは嫌‼‼」
あたしはそう言って
龍を引き離す。
案の定
すごい顔になっている龍。
「りゅ…龍??
なんであんたがそんなに泣いてんの……??」
普通…あたしだよ、それ。
だけど龍が泣きすぎて
あたしはまったく泣けない。
「だっで…だっでぇぇ」
「あ…もうさ。
もういいから‼‼」
とりあえず…
泣きやんでもらわないと困る。