アイシテミル Ⅱ
咄嗟に暮覇は
走り出して。
まだ講義も終わってないのに
大学から出て行ってしまった。
「何なんだよ…」
自分の
力のなさ
説得力の無さに
イラついて。
俺も午後の講義は
やる気になれなくて、
早退した。
家に帰っても
暮覇の事が離れなくて。
それでも
連絡することも
今は出来なくて…。
暮覇に会いたいのに
会えないこのもどかしさ。
その晩は
ずっとイラついて
眠ることができなかった。