ずっーと前から。【完結】

逃げてしまった


俺はまた部活が終わると家を出てあの公園に向かって走っていた。

「え………」

いつもは一人で練習している彼女。隣には男の子がいた。

俺は避けるようにその公園を通りすぎた。さっきから胸の鼓動が止まらない。苦しい。

あいつは彼氏か?
それとも友達か?

そんなことばかり考えている。その日のことは覚えていない。とにかく走ってすぐに家に帰ったことしか覚えていない。

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