アストロ☆ツイン
「……ごめんな、からかわれてばっかりで」


少し落ち着いた頃、香坂君に耳打ちをされたあたしは、小さく笑った。


「ううん」


本当はすごく恥ずかしかったし、今までならからかわれる事があんなにも苦手だったのに、彼と一緒なら不思議と嫌じゃない。


香坂君はそんなあたしの気持ちを汲み取るようにフワリと笑って、ポケットからストラップを取り出した。


それを手に乗せられてキョトンとすると、彼が目を細めて微笑んだ。


「ハッピーバースデー、のえる」


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