アストロ☆ツイン
「サンキュー!」


香坂君が心底嬉しそうにニカッと笑った瞬間、開いていた窓から吹き込んだ風がカーテンを踊らせ、彼の髪を揺らした。


同時に、モカブラウンの髪の中の金髪のメッシュがフワリと舞った。


「あっ!クリスマスコンビやんっ!!」


一瞬それに見入っていたあたしは、またしても智恵の言葉によって驚かされた。


「クリスマスコンビ?」


首を傾げた香坂君と同じように、クラス全員が不思議そうな顔をして、あっという間に彼女に視線が注がれた。


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