アストロ☆ツイン
正に、“目から鱗(ウロコ)”だった。


智恵の言葉は確かにその通りで、あたしの事をからかう子なんて一人もいない。


むしろ、親しみを持って接してくれている気すらする。


「……あれ?ほんなら何で嫌なんやろ」


頭に浮かんだ疑問を思わず口にすると、智恵が眉を寄せて笑った。


「まぁ、トラウマなんてそんなもんちゃう?昔は無理やと思ってた食べ物が、いつの間にか大丈夫やったりするし」


彼女の言葉はやけに説得力があって、ついつい頷いてしまった。


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