アストロ☆ツイン
「何が?」


「あたしも……のえるって名前のせいで、小学生の時にからかわれてたから……」


「マジ?」


「……うん」


自分の過去を話してしまったのは、どうしてなんだろう…。


誰にも知られたくなかった事なのに、やっぱり香坂君が相手だと簡単に話してしまう。


頭の中で自問自答していると、彼がフッと笑った。


「俺、堀川とはほんまに運命感じるわ」


すごく嬉しそうに呟かれた言葉に、胸の奥がキュンと締め付けられた気がした。


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