アストロ☆ツイン
「何で知ってんの?」


目を小さく見開いた香坂君が、あたしを真っ直ぐ見つめて来る。


「この間、テレビで観たから」


その視線に少しだけ戸惑いながらも答えると、彼は更に驚いた顔をした。


「それって、もしかして流星群の時のやつ?おっさんが勝手に喋り出した、あの……」


「……うん」


香坂君が途中で言葉に詰まったから頷くと、彼はしばらく沈黙した後、楽しげに笑ってからこう言った。


「……これ、やっぱりどう考えても運命やと思うわ」


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