アストロ☆ツイン
「のえる、小学校の時に名前でからかわれた事、まだ根に持ってんの?」


「根に持ってるって……。嫌な言い方せんといてよ」


「だって、ほんまの事やも〜ん!」


智恵はニッと笑った後、あたしの前の席の椅子をこちら側に向けて座った。


ムスッとして唇を尖らせると、彼女が眉を寄せる。


「ごめん、ちょっとからかい過ぎたわ……。でも、あたしはのえるの名前好きやし、これからも『のえる』って呼ぶから」


だけど強情な親友は、あまり反省していなかった。


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