アストロ☆ツイン
「逃げた……」
「は?」
力無く呟くと、智恵が怪訝な顔をした。
「だから……髪触られて……パニックになって……逃げた……」
あの後――。
勢いよく立ち上がったあたしは、香坂君を置いて教室を飛び出してしまった。
そして終業式だった一昨日は、彼に会うのが気まずくてギリギリに登校した。
もちろん担任に促されて体育館に移動する時も、終業式が終わって教室に戻る時も智恵を引きずるように行動し、必死で香坂君の事を避け続けた――。
「は?」
力無く呟くと、智恵が怪訝な顔をした。
「だから……髪触られて……パニックになって……逃げた……」
あの後――。
勢いよく立ち上がったあたしは、香坂君を置いて教室を飛び出してしまった。
そして終業式だった一昨日は、彼に会うのが気まずくてギリギリに登校した。
もちろん担任に促されて体育館に移動する時も、終業式が終わって教室に戻る時も智恵を引きずるように行動し、必死で香坂君の事を避け続けた――。