誠を通して見たもの…
少女――吉田蘭花(ヨシダ ランカ)の手に持つ携帯の画面に映るのは、とあるサイトの携帯小説。
内容は、幕末にタイムスリップした女の子が新撰組と出会い、彼女が現代に戻れる日まで彼らと共に幕末の世を生きて行くというものだった。


何故蘭花がこの小説を読んだだけで、携帯をベッドの上に投げ付けるという行動を起こすほど、不快感を露にしているのだろうか…



「いくら新撰組が好きだからって、未来を変えるようなことしちゃダメだべ…」



そう。
蘭花にとってどうしても許せなかったのはこれだった。



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