誠を通して見たもの…
「知ってっか?
働かざる者食うべからず、って言葉を」
「知ってるよっ!それくらい」
「その言葉と左之のお浸しがどう関係あんだよ」
「それが大有りなんだなぁ、これが」
一向に終息を迎えそうにもないその争いを尻目に私は近藤さんのお茶を注ぎに、土方さんと山南さんの間で食事をしている近藤さんの元へと向かった。
「ありがとう、吉田くん」
私がお茶を注ぎ足せば近藤さんは人の良い笑顔で私から湯飲みを受け取る。
「山南さんもいかがです?」
近藤さんの隣に座る此処の副長、山南敬助にお茶のおかわりを訊けば、自分はまだ有るからいい、とやんわり断られ、分かりました、と私が山南さんに言うと、ズイっと反対側から空になった湯飲みが差し出された。私が視線で湯飲みを持つ手を辿って行けば土方さんと目が合った。
働かざる者食うべからず、って言葉を」
「知ってるよっ!それくらい」
「その言葉と左之のお浸しがどう関係あんだよ」
「それが大有りなんだなぁ、これが」
一向に終息を迎えそうにもないその争いを尻目に私は近藤さんのお茶を注ぎに、土方さんと山南さんの間で食事をしている近藤さんの元へと向かった。
「ありがとう、吉田くん」
私がお茶を注ぎ足せば近藤さんは人の良い笑顔で私から湯飲みを受け取る。
「山南さんもいかがです?」
近藤さんの隣に座る此処の副長、山南敬助にお茶のおかわりを訊けば、自分はまだ有るからいい、とやんわり断られ、分かりました、と私が山南さんに言うと、ズイっと反対側から空になった湯飲みが差し出された。私が視線で湯飲みを持つ手を辿って行けば土方さんと目が合った。