君の声

「当然だ!おまえがやったことに比べたら足りないくらいだよ!」

「やってねぇよ!」

「え…!?」

「冗談だったんだよ。そりゃ脅かしたのは事実だけど、彼女暴れて手ぇつけられなかったよ」

「…マジかよ!?」

「マジ!!俺がそんな卑劣なことするやつだと思うか?」

「思う…、つーか極悪人だと思ってたよ、この3ヶ月くらいは!」

「そうだよな…。本当にすまないことした。ごめん!」

「じゃあ僕は何もしていないノブをあんなに殴ってしまったってことか…。ごめん…」

「や、何もしてないわけじゃないよ。チューくらいは…」

「なんだって!?」

「冗談だよ!彼女のこととなるとすぐカッカするんだから…純情タカちゃん!」

「ふざけんなよ、本当なんだな!?」

「はい!神に誓ってやってません!」

「は…、よかった…」

「サチちゃん、元気になった?」

「サチ…、もう僕のところにはいないんだ…」

「え!?」



ノブにあの後のことを話した。



「なんで追わなかったんだよ!?追って連れ戻せばよかったじゃねぇか!」

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