君の声

ダラダラと、飲んで食って、くだらない話なんかして…
僕たちは毎年こんな新年会だ。

ダラダラと…



「………」

「どうも…」



杏香さんの問題はもう終わったと思っていた。



「あ、俺がさっき呼んだの。やっぱり男2人じゃさぁ」

「ちょっとノブ!」

「なんだよっ!」



ノブをトイレへ引っ張って行き、どういうことなのか、問い詰めた。



「単に女の子がいた方が楽しいと思っただけだよ!」

「だからってなんで彼女なんだよっ!?僕にフラれてきっと傷ついてるのに僕の前に来さすなんてかわいそうじゃないか…!」

「杏香ちゃんだけじゃないよ。杏香ちゃんに女の子紹介してもらったんだよ」

「え!?もう余計なことするなよ、僕はサチ以外…」

「わかってるよ!俺のために紹介してもらったんだよ、悪いか!?おまえだってさっき俺に彼女つくれって言ったじゃねぇか」



戻ると、ノブが言ってたように、杏香さんが女の子をたくさん連れて来ていた。



「こんばんはー」

「こんばんはっ…!」



ダラダラとした雰囲気が一転、きゃぴきゃぴになった。

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