SKETCH☆BOOK
不意に出るため息をきっかけにどっと疲れが押し寄せてきた。
(朝から体力を使うのはいつ振りだろうか、まぁ..精神的にもくる嫌な夢も見たせいかもしれないが....。)
ドクンっ...。
「.....っ!?」
急に心臓が激しく脈を打ち何かで突き刺されたような痛みがおしよせてきた。
胸を抑えて痛みに耐えるが、二度目の痛みには耐えられずよろよろと近くの柱に滑り落ちるように座り込んだ。
「..ぁ....くぅっ!!..」
ドクンっ!!!
「ッ――!!」
三度目の痛みで意識が薄れ始め涙がほほを伝った。
自分の体中に何か文様の様なものが見えたが涙が邪魔してよく見えない。
「助けてっ...。」
か細い声で助けを求めた。
自分らしくないがこの痛みをどうにかしたくて今はどうでもよかった。
「っ...うぅ..」
「大丈夫かっ!!!」
涙があふれて顔がよく解らなかったがこの学園の男子生徒が自分を抱き上げてもう一人の男子生徒に何か言っているところまで意識を保てた自分がすごいと思った安心したのか痛みのせいなのか意識がここでやっと途切れた。