まだ、君を愛してる.doc
「よし、ならOK!すぐに家に来れるか?」
「うん、わかった。」
こいつと僕の家は自転車で十分ほど。準備をしても、二十分で行ける。だけれども、なぜか五分で着いていた。
「早っ。」
「そ、そうか?」
「その息の切れ具合・・・急いで来ましたって言わんばかりだぞ。」
「気にすんな。それよりなんだ?」
半分くらい想像がついていた。おそらく、いや絶対にいい話だ。今までの付き合いがそう言っていた。
「この娘とこの娘、どっちがいい?」
写メを何度か繰り返し、僕に見せてきた。一人は黒髪のロング、一人は茶髪のショート、この写メから察するに、こいつの好みは茶髪の方だ。そして、僕の好みは黒髪、それが愛花だった。
「こっち。」
「よし、さすが。じゃ、俺は茶髪な。」
「OK。合コンか?」
「そう、今日、七時。と言う事で、服買いに行くぞ。」
「らじゃー。行くであります。」
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