まだ、君を愛してる.doc
「こっちか?」
今したネクタイと補色のネクタイを、手に取り試してみる。なんとなく違う。かと言ってモノクロの系統と言うのも、めでたい席だし、芳しくは思えない。
「うーん。」
悩み、呻く。
しかし、時間は刻々と進んでいく。これ以上待つのは、悪魔からの制裁を恐れないようにしなければ、到底許されるものではない。浮かぶ母親の顔。諦めた。はじめのネクタイをそのまま使う事にした。
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