君というヒカリ。
「あの、こんなこと聞くの良くないって思ってるんですけど…。
何で援交なんてしてるんですか…?」
何コイツ…。
勝手に人のプライベートに触れないでよ。
心の中は今すぐ出たい気持ちでいっぱいの結。
でもこの男がココアを飲もうとするあたしを邪魔する。
ほんとこういうのダルい。
コイツは何を思ってそんなこと。
「あんたに関係ない。
てか話す価値もない。
同情ならいらないから。
あたしは好きなことして生きてんの。
あんたとは、
住む世界が違うの。
分かったらさっさとあたしの目の前から消えて。
そういうのダルい。」
結はそのままココアに口をつけ窓の外に視線を移した。
「すいません…。
失礼します。」
男は一礼して店内の奥に戻っていった。
結は温かいココアを飲み、
何も考えずただ窓の外を見ていた。
人に干渉されるのはキライだ。
特にあの男みたいな奴は特に。
何も知らないくせに。
あたしの苦しみなんてちっとも分からないくせに。
どうせ、可哀想だとか思ってる偽善者。
同情されるくらいなら1人で生きるほうがよっぽどマシだ。