恋愛模様・番外編-"あいみ"として-



「愛美ー、おはよぉ」


ベージュのカーデにピンクのリボン。


染めてない髪をクルクルに巻いて二つに結び、それをいじりながら八重歯を見せて手を振る可愛い女の子が目に留まった。


「あ、華菜恵ちゃん。おはよー」



「先生はまだ来てないよ。愛美の席、ココ」


と、自分の座っている席を指差した。


「私の席、他の子たちのグループが集まってて座りにくくて……」



と、華菜恵ちゃんが見た方に目をやると、一人の男子を囲んで女の子たちが騒いでいた。



「ちなみに、三浦くんの席は私の隣だよ」



「……女の子が腰掛けてるね」


私の言葉に三浦くんが小さく頷いた。



間もなく先生が来て、華菜恵ちゃんはゆっくりと自分の席に戻り、三浦くんもそれにつづいた。













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