恋愛模様・番外編-"あいみ"として-
「今日、放課後ひま?俺バスケ部なんだけど、見に来ない?つっても、ちょっと自主練するだけだけど」
この人……もとい、"コタ"が嫌な感じしないのは、スポーツマンだからかなって、ちょっと思った。
うちの部活は練習とか試合内容よりも、挨拶や礼儀に厳しいからね。
けど、言うことはなんだか軽いんだよなぁ。
「なぁ、返事は?」
なんで今日に限って私の部活は休みなんだろう。
かと言って、嘘ついてそれを回避できるほど私は嘘がうまくない。
すぐに顔に出るタイプらしいからね。
「……別に、いいけど」
「ほんとに?やった♪」
でも確か、バスケ部っていったら人気の先輩がいて、放課後の体育館は女の子でごった返してたよなぁ。
苦手なんだよな、そういうの。
……そうだ、祐司でも誘ってついてきてもらうことにしよう。
私は早速、祐司にメールした。