日常的幸福論~もうひとつの話~
「だから、ごめんなさい。あたしも飛鳥が大好きなの。飛鳥を支えるのはあたししかいない」


はっきりとそう言うと飛鳥はあたしが握った手をゆっくりと握り返した。


「愛理ちゃん、ごめんね。俺はこの手を離すつもりはないよ」


その飛鳥の言葉に熱がこみ上げてくる。


「沙依、行くぞ。あっ、それから愛理ちゃん」


「はい!!」


飛鳥に名前を呼ばれた河村愛理は飛びきりの笑顔で答えた、が。


「関西弁になるときの口の悪さ、どうにかしような」


「えっ!?飛鳥さん、知って「じゃあお疲れさまー」


最後に一言告げた飛鳥を見て、やっぱり飛鳥は何枚も上手だと実感した。




エピソード1・ライバル登場!?【完】
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