日常的幸福論~もうひとつの話~




リビングに入るとルイは辺りをキョロキョロ観察していた。



何か面白いものでもあるのかな?



「飛鳥に用事って、飛鳥と仲良いんですか?」


「ん?飛鳥とは親友親友、大親友。今日ちょっと飛鳥に頼みがあってさ。飛鳥何時頃帰ってくる?」



「もうそろそろだと思いますけど……」



飛鳥と仲が良いなら直接飛鳥に連絡すればいいのに、と思ったけど飛鳥はあまり携帯をマメにチェックする人じゃないから連絡が取れなかったのかもしれないと納得した。



「あの、お茶飲みます?」



「あぁ、頂こうかな。濃くて熱いお茶がいいな。ちなみに今俺お腹すいてるんだよねぇ」



「……ご飯、食べてきます?」



「じゃあ遠慮なく」



ニコッと笑ったルイを見て違和感を感じる。



だって、シンガーソングライターのルイは切ない曲をいくつも作っている人。



あまりにもイメージが違いすぎる!!!






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