日常的幸福論~もうひとつの話~





「これからは、ただいまって言って」



ただいま?なんで?



あたし、緊張しすぎてついに日本語もわからなくなったの!?




「沙依は今日からこの家に住んでもらう」



「はっ?えっ?はぁぁあ!?」



「驚き方がうざい。ちなみに社長たちには了承貰ってる」




「うそ!?そんな、いきなり!?」




「お互いを知るためなら一番手っ取り早いだろう。あと、お前が大学行ってる間にお前の実家から荷物は全て運んである。足りない物があったら言ってくれ」




ここがお前の部屋だ、と案内された部屋には飛鳥が言った通りあたしの実家のそのまんまの荷物が運ばれていた。




「あと、それからここに住むに当たっての約束事があるんだ」



「約束事、ですか?」




「そうだ。なに、簡単なことだ。ひとつ、俺の部屋には勝手に入らない。ふたつ、俺の仕事には一切干渉しない。みっつ、俺に敬語は使うな」














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