日常的幸福論~もうひとつの話~
「ねぇ、飛鳥。マキくんの言ってた約束ってなに?」
「あいつ悠一さんの作品が好きで、悠一さんを紹介してやることを条件に今回女装してくれたんだ」
「なるほど……んっ?あぁぁああ!!!飛鳥、大変大変っ!!!」
あたしがいきなり驚くものだからびっくりしている飛鳥。
いろんなことがありすぎて忘れてた!!!
「夕飯!!!」
「夕飯?」
「今夜は3人だからお鍋にしようと思ったのにマキくん帰っちゃった!!!今から呼び戻す?」
「いいよ、俺らだけで食べよう」
「たくさん買ってきたから食べ過ぎちゃうよ」
間宮飛鳥がぽっこりお腹になったら大変だよ。
「食べたら体、動かせばいいだろ?」
飛鳥はあたしの腰に腕を回しニヤリと笑った。
「えっと、それはランニングとか?だよね?」
「もちろんベッドの上で。沙依も付き合ってくれるんだよな?」
飛鳥の笑みに後退りしたけどすぐにつかまりそのまま朝まで飛鳥によって寝室に拘束された。
「沙依、大丈夫か?起きれるか?」
「むり、たてない」
「もっと体力つけろよ。回数増やすか?」
飛鳥のその言葉にイラッとした。誰のせいだと思ってるのよ!?
「飛鳥なんて………大っきらい!!!!」
エピソード4・演技指導【完】