ルージュ ~盲目の恋に溺れて~
自分でも自分が何をやっているのか、わからなくなってきた。


それでも、不安や焦りや恐怖が消えない。


ドキドキしてきた。


心臓が破裂しそう。


私は遠藤さんを愛し過ぎている。


愛し過ぎてしまったんだ。


もう、すでに彼の魅力にどっぷり浸かっている。


こんなに人を好きになったことは今までないかもしれない。


ずっと、心臓のドキドキが止まらなかった。


▼ ▼ ▼ ▼ ▼


「来て」


遠藤さんに手を差し伸べる。


私の手を取った遠藤さんは裸だった。


「大胆だな」


そう口にする遠藤さんは、顔にキレイな笑みを浮かべていた。


昨日同様、遠藤さんのマンションの寝室のベッドで絡み合おうとしていた。


やはり、電気はつけっぱなしだった。


「早く、早く」


急かす私は、ベッド上で掛け布団を身体にかけていた。


なぜなら、遠藤さんと同じく裸だったからだ。














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