ルージュ ~盲目の恋に溺れて~
気持ちいいけれど、バックは膝が痛い。


それに、蒸し暑さによる発汗が気になった。


身体から汗が床に滴り落ちる。


やがて、行為は終わった。


シャワーで葵が洗い流して私の身体も丁寧に洗ってくれた。


「先にお風呂、上がるね」


気さくに声をかけた。


「僕は、これからお風呂に入る」


葵はそう言って風呂イスに腰掛けた。


私はガラス扉を開けて脱衣所に入った。


お泊りセットのバスタオルを手に取る。


ある程度、身体の水滴を拭き取るとショーツとブラを身につけた。


パジャマを着て頭にバスタオルを巻きつけて、お泊りセットの歯ブラシと歯磨き粉とコップを洗面台に置く。


風呂上がりでも洗面台の鏡はくもっていなかった。


チューブの歯磨き粉を歯ブラシの上に出して歯ブラシで歯を磨いた。


ごしごしとしっかり磨く。


コップの水で口の中を何度もゆすいで歯磨きを終えた。


お泊りセットの化粧ポーチから化粧水の瓶を取り出す。


コットンも取り出して化粧水を含ませパッティングする。


洗面台の鏡が収納棚の扉になっていて、鏡を開けたら葵の歯ブラシ、櫛、ローション、スプレーといった物が収められている。


その中からドライヤーを借りて取り出した。


そのドライヤーで髪を乾かす。




< 108 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop