ルージュ ~盲目の恋に溺れて~

ジェラシー

鳥のさえずりが聞こえる。


目を開けると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。


私と隣で眠る葵の顔を照らす。


枕の上の葵はこちらに顔を向けて寝ていた。


葵の寝顔はうっとりするくらいキレイな寝顔だった。


キスしたい衝動に駆られ、そっと唇を近づけ重ね合わせる。


温かくて気持ちいい。


生を感じる。


昨日も一昨日も朝、夜と情けを交わした。


いつまでこの幸せが続くんだろう。


あれから、猛暑が過ぎ去って過ごしやすい季節になった。


それにもかかわらず、私は学校をサボリ気味だった。


遅刻、早退を繰り返して勉強はやる気がまったくなかった。


何のための学校なのか、わからなくなっていた。


私は葵と結婚する。


だから、高校を中退してもかまわない。


卒業しても意味がないので今すぐ葵と入籍したい。


入籍すれば入籍を理由に退学できるから登校する必要がなくなる。


学校は私にとって、うっとうしい場所になっていた。


新学期が始まって友達は私のことを「生き生きして輝いている」や「前よりキレイになった」と言ってチヤホヤしてくれた。


















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