ルージュ ~盲目の恋に溺れて~
私には私を応援してくれる仲間がいる。
そして、お腹には赤ちゃんがいる。
生きる希望が湧いてきた。
「そうだ。子供の名前、考えようよ」
花音の明るい提案にしんみりした空気は吹っ飛んだ。
私の気分もよくなる。
「性別わかってるの?」
優が花音の瞳をじっと覗き込む。
「まだ。でも、男の子が産まれても女の子が産まれても『つばさ』って付けようかなあ? 安藤つばさ。いい感じでしょ? どう?」
「うーん。可愛いけど俺と薫の子供は違う名前がいい。えーと……」
「もしも薫の子供とうちの子供が仲良くなって将来、結婚したらどうする?」
「花音と親戚かよ。嫌だなあ」
「なんで嫌なの?」
「うるさいから。ちょっと、黙っててくれる? 今、名前を考えてるんだから」
「わかったよ。黙る」
優に注意されて花音は反省しているようだった。
優はぶつぶつ一人で何か言っている。
子供の名前のようだ。
私は優と結婚する未来を想像してみた。
朝早く起きて小学校に行く子供や病院に行く優を送り出してから家事をして子供が学校から帰ってきたら子供を花音に預けて私は夕方から店に行く。
休日は家族で山や公園に出かけてピクニックをして楽しく過ごす。
そして、お腹には赤ちゃんがいる。
生きる希望が湧いてきた。
「そうだ。子供の名前、考えようよ」
花音の明るい提案にしんみりした空気は吹っ飛んだ。
私の気分もよくなる。
「性別わかってるの?」
優が花音の瞳をじっと覗き込む。
「まだ。でも、男の子が産まれても女の子が産まれても『つばさ』って付けようかなあ? 安藤つばさ。いい感じでしょ? どう?」
「うーん。可愛いけど俺と薫の子供は違う名前がいい。えーと……」
「もしも薫の子供とうちの子供が仲良くなって将来、結婚したらどうする?」
「花音と親戚かよ。嫌だなあ」
「なんで嫌なの?」
「うるさいから。ちょっと、黙っててくれる? 今、名前を考えてるんだから」
「わかったよ。黙る」
優に注意されて花音は反省しているようだった。
優はぶつぶつ一人で何か言っている。
子供の名前のようだ。
私は優と結婚する未来を想像してみた。
朝早く起きて小学校に行く子供や病院に行く優を送り出してから家事をして子供が学校から帰ってきたら子供を花音に預けて私は夕方から店に行く。
休日は家族で山や公園に出かけてピクニックをして楽しく過ごす。