ルージュ ~盲目の恋に溺れて~
遠藤さんから顔を背けて窓の方へと視線を移す。
夜景でも見て、憂さ晴らししようとした。
でも、私は息を呑んだ。
何気ない、軽い気持ちで見たものの一瞬にして、まばゆい光に満ちた世界に引き込まれた。
ここからは東京タワーと高層ビル群が一望できる。
このきらめく夜景の美しさに感動してしまった。
私の心に染み付くくらいの大きな感動だ。
今日見た、この素晴らしい夜景を私は忘れることができないだろう。
「キレイだろ?」
遠藤さんの囁くような声が耳に入る。
キラキラ輝く素敵な夜の景色に釘付けの私は感動のあまり声が出てこない。
「君に見せたかったんだ」
その声は、空気に溶け入りそうな弱々しい声だった。
でも、しびれるような優しい声で私の心を温かく包み込む。
なんて私は幸せなんだろう。
こんな素敵な人とフレンチレストランに来られて、しかも、とてもキレイな夜景を今こうやって眺めている。
どうか時よ、このまま止まって。
そして、この瞬間が永遠に続いて。
お願いと祈った。
この夜空に、私の想いは届いただろうか?
夜景でも見て、憂さ晴らししようとした。
でも、私は息を呑んだ。
何気ない、軽い気持ちで見たものの一瞬にして、まばゆい光に満ちた世界に引き込まれた。
ここからは東京タワーと高層ビル群が一望できる。
このきらめく夜景の美しさに感動してしまった。
私の心に染み付くくらいの大きな感動だ。
今日見た、この素晴らしい夜景を私は忘れることができないだろう。
「キレイだろ?」
遠藤さんの囁くような声が耳に入る。
キラキラ輝く素敵な夜の景色に釘付けの私は感動のあまり声が出てこない。
「君に見せたかったんだ」
その声は、空気に溶け入りそうな弱々しい声だった。
でも、しびれるような優しい声で私の心を温かく包み込む。
なんて私は幸せなんだろう。
こんな素敵な人とフレンチレストランに来られて、しかも、とてもキレイな夜景を今こうやって眺めている。
どうか時よ、このまま止まって。
そして、この瞬間が永遠に続いて。
お願いと祈った。
この夜空に、私の想いは届いただろうか?