ルージュ ～盲目の恋に溺れて～

こんな遠藤さんを見たのは初めてだ。


私は自信を持って目をつぶった。


遠藤さんの唇が私の唇に触れる。


そっとキスしてくれた。


それは、とても優しいキスだった。


一度、唇が離れる。


また、軽く唇があたる。


これは、ソフトキスだ。


それから、時間をかけてお互いの口をついばむように何度も何度もキスをした。


愛を込めてゆっくりと優しいキスを繰り返す。


体の真ん中が温かくなって満たされていく。


気持ちよく、うっとりする。


愛されていると強く感じた。


幸せでたまらない。


遠藤さんが大好き。


世界で一番好き。


もう、離れられない。


遠藤さんを抱きしめる腕に力が入る。


放さない。


放したくない。