呪われた愛
店長「また声が聞こえたんです。先ほどより何倍も大きな声でした。立ち去れ、出ていけ、って叫んでいました」




ケンボー「それで」




店長「あまりの声のボリュームに私は思わず耳をふさぎました。そうしたら、マサオが私の方を振り向いたんです」




ケンボーは相槌をうてなかった。




店長「すごい表情でした。先ほど言われましたように、まさに鬼のような表情でした。目は真っ赤で、黒目はありませんでした」




店長は一呼吸おいた。
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