ほたるの日記




「はぁはぁ。ちょこまか逃げやがって」


「あ、あの~人殺しとか駄目だと思うん……」


「ああっ?」


「な、なんでもありませんっすいませんっ」



首にナイフが触れて思わずビビる。
ヤバい。もう、泣きそう。



僕の脳裏に死が過ぎった時、



「アイツが刺されるに百円」

「下野(シモツケ)が刺さないに二百円」

「じゃあ、あたしも下野が刺さないに二百円」

「お前らそんなにケチってんじゃねーよ。俺様は下野が刺さないに千円」



そんな四つの声が聞こえた。




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