君を救いたい僕ら―愛され一匹狼の物語―
定例会が終わり、僕が帰ろうとすると渡会先輩が近づいてきた。
「本当に、いいのか?」
「はい」
僕は即答した。すると、渡会先輩はぎこちない笑みを浮かべた。
「俺も部長に引っ張られてここに来たんだ。部活なんか入る気なかったけど、今はこの部に入ってよかったと思ってる。だから、菅原くんも好きなことやりなよ」
その声に、僕の心はときめいていた。
僕は男子生徒としてこの学校に通っている。しかし、体は女だ。先生には伝えてあるが、ほとんどの生徒はそのことを知らない。もちろん、渡会先輩も。
――おかしい。どうしてこんな気持ちになるんだろう。僕は男のはずなのに。
これが僕の初恋だった。
「本当に、いいのか?」
「はい」
僕は即答した。すると、渡会先輩はぎこちない笑みを浮かべた。
「俺も部長に引っ張られてここに来たんだ。部活なんか入る気なかったけど、今はこの部に入ってよかったと思ってる。だから、菅原くんも好きなことやりなよ」
その声に、僕の心はときめいていた。
僕は男子生徒としてこの学校に通っている。しかし、体は女だ。先生には伝えてあるが、ほとんどの生徒はそのことを知らない。もちろん、渡会先輩も。
――おかしい。どうしてこんな気持ちになるんだろう。僕は男のはずなのに。
これが僕の初恋だった。