【完】キミがいた夏〜Four years later〜




そのまま勢いよくリビングの床に倒れこんで、渚の熱い体温と重みを身体中で受け止める



その幸せな重みを感じて再び涙が溢れる



少しずつ激しさを増していくキス



渚の絡まる舌から伝わるお酒の香りが



私をどんどん酔わせて溶かしていく



それは言葉に出来ないほど幸せで…



私は夢中で渚の肌けたシャツの間から背中に手を回して、自分からも渚を求めていた



渚の手が優しく、そして乱暴に私の体のラインを確かめるようになぞる



その度、悦び感じるようにのけ反る体




渚は今…



美鈴のことを考えているのだろうか?



それでも構わない



渚がそれを求めているなら…



私はそれ以上何も望みはしないから…




< 103 / 286 >

この作品をシェア

pagetop