【完】キミがいた夏〜Four years later〜
■求め合う心■
side 渚
**side 渚**
綾香が居なくなった部屋で、後悔だけが募っていく
中途半端な態度を取って、綾香に逃げようとした情けない自分
綾香に腹を立てることも、責める権利も今の俺は持ち合わせていない
綾香を傷つけるワケにいかないと言いながら
結局、傷付けてしまったことには変わりなかった
最後に綾香に言われた言葉を思い出す
そうだ…
美鈴はもう俺が何をしようと関係ないのかもしれない
むしろしつこく会いに行って迷惑に思っているのだろうか
何度考えても
いつまで悩んでも
答えが出ることはなかった
ただ…
綾香を見ていて思ったことがある