【完】キミがいた夏〜Four years later〜



背中で扉が閉まる音を感じる



抵抗しようとする美鈴の頭を後ろから手で押さえて、唇を割ってより深く自分のそれを差し込んでいく



「───んっ……!」



久しぶりの美鈴の香り



頬を染めながら美鈴は必死で抵抗を続けるけれど、俺も自分を止めるつもりはなかった



靴を途中で脱ぎ捨て



美鈴はストールとポーチを玄関に落としたまま



もつれ合い、ズルズルと引きずるようにリビングへと連れて行く



「や…!橘せんぱ…」



不意に離れた唇を追いかける様にまた強く塞ぐ



ソファーに倒れ込む瞬間に、美鈴の着ていたドレスの背中のファスナーに手を掛けると勢いよく下に下ろした



「待って!橘先輩、待って下さい!」



美鈴の上に体全体を密着させるように体重を掛けて逃がさない



美鈴は懇願するように、俺の両肩を押し返すけれど
最早その力は抵抗のうちにも入らない



俺はピタリと動くのを止めて美鈴の顔を見つめた



「待ったよ…」


「え…?」




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