【完】キミがいた夏〜Four years later〜
息を乱しながら俺を見つめ返す美鈴
その瞳にはうっすら涙が浮かんでいて、同時に俺の言葉に疑問を感じていた
俺はそんな美鈴の頬を撫でながら再び口を開いた
「4年も待った」
美鈴の瞳が密かに見開く
俺はそのまま美鈴の耳元に唇を寄せた
「それに…敬語を使ったらお仕置きするって言っただろ?」
そして美鈴の真っ白な胸元にそのまま自分の顔をうめた
その透き通るように白い胸元にはいつか見た無数のアザが残っていた
肌を必要以上に隠していたのはきっとこのせいだ
俺はいつかしたように、アザのあるところに何度も唇を押し当ててその感触を確かめていく
美鈴はいつしか抵抗するのをやめていた